
「受験全敗」から教育の革命家へ。塾講師・平島が経営軍師ギールさんと語った、これからの教育のすべて
先日、経営軍師として名高いギールさんをお迎えして対談ライブを行いました。「本来ある日本人の力を取り戻すために必要なこれからの教育の在り方」をテーマに、白熱した議論が交わされたこの対談。
AIが台頭し、旧来の価値観が通用しなくなった現代において、私たちは子どもたちに何を伝え、どんな未来を託すべきなのか。そのヒントに満ちた、熱い対話の様子をお届けします。
原点は「受験の全敗」。挫折から見出した教育への道
ギール: それでは平島さん、本日はよろしくお願いします。早速ですが、平島さんが教育の道に進まれた、その最初のきっかけから教えていただけますか?
平島: はい、よろしくお願いします。僕の原点は、実は「大失敗」にあります。中学、高校、大学と、すべての受験で第一志望に合格できませんでした。二度目の大学受験にも失敗し、自分は本当に勉強とは縁がない人間なんだと思っていましたね。
ギール: 壮絶なスタートですね。その挫折が、どう今の活動に?
平島: はい。でも、その挫折があったからこそ、「自分のような人間でも、何かを成し遂げる姿を見せられたら、誰かの希望になるんじゃないか」と感じたんです。もう一つ、就職活動をする中で、日本の会社の給与体系に限界を感じて。「それなら自分でやるしかない」と起業を決意しました。自分が情熱を注げることは何かと考えたとき、自分が最も苦しんだ「受験」という領域で、かつての自分のような子どもたちの力になりたい、と。それが19歳で塾を立ち上げた経緯です。
ギール: なるほど。ご自身の挫折や苦しみが、そのまま誰かを救いたいという強い動機に繋がっているんですね。
「自分の世界」を持つ子どもたちと、大人の役割
ギール: 平島さんの塾には、今、どんな子どもたちが集まっていますか?最近の子どもたちを見ていて感じる変化があれば教えてください。
平島: 僕の塾には中高生を中心に、不登校だった子や大学生まで、本当に多様な子たちがいます。彼らの特徴は、インターネットのおかげで、自分の興味をとことん探求して、確立された「自分の世界」を持っている子が多いことですね。
ギール: それは素晴らしいことですね。
平島: はい。ただその一方で、社会や学校が求める画一的なレールとのギャップに苦しみ、生きづらさを感じている。自分の考えを出すことに怖さを感じて、「このままでいいのかな」と不安を抱えています。だから僕の役割は、彼らに「もっと自由でいいんだよ」と伝え、自分の足で前に進む勇気を持ってもらうことだと思っています。
ギール: 私も13歳の息子がいますが、彼にとってのベストな教育は何か、常に考えさせられます。日本の教育が良いとか悪いとかではなく、その子自身が、与えられた場所でいかに主体的にやっていけるかが一番大事だと。だからこそ、私たち大人がどんな環境を用意し、どんな背中を見せるかが問われますよね。
「学ぶ楽しさ」をどう取り戻すか
ギール: AIが普及し、ただ暗記する勉強の価値が問われる中で、これからの「学び」をどう捉え直せばいいでしょう?
平島: まさにそこが核心です。今の教育現場は、「勉強は嫌いでつまらないもの」という前提から始まっている気がして、そこに強い違和感があります。そもそも「義務教育」という名前が、学びから楽しさを奪っているんじゃないかと。
ギール: 「義務」と言われると、やらされ感が出ますからね。
平島: そうなんです。でも本来、人間は知ることが好きで、探求したい生き物のはず。例えば歴史も、単なる暗記ではなく、今の日本がどう成り立ったかという壮大な物語として語れば、子どもたちはワクワクするんです。文字の成り立ちだって奇跡だし、言葉で過去の偉人と繋がれるのも奇跡。その面白さや感動を取り戻すことが、今一番大事だと思っています。
ギール: 私も本当にそう思います。大人になってからの方が、学ぶ意味がわかって勉強が楽しくなる、ということもありますよね。いかに子どもの頃に、その「楽しさの種」を植え付けられるか、ですね。
人生を動かすのは「生きている実感」
ギール: 最後に、平島さんが描く未来と、これからの挑戦について聞かせてください。
平島: 僕は、人が前に進む原動力は「生きている実感」にあると思っています。かつて僕自身がうつ状態だったとき、哲学書の中で「人は、生きるために生きている」というシンプルな言葉に救われました。「東大に受かるため」といった遠い目標だけでは、道のりは苦しい。そうではなく、目の前の一問を解くことで「昨日より成長できた」という手触りのある実感を得ること、その日々自分を更新していくプロセスこそが大事なんです。
平島: そして今、この思いを形にするために、新しい教育プロジェクト「Laborary」に挑戦しています。実は、このプロジェクトが生まれた大きなきっかけの一つが、ギールさんとの出会いから繋がったご縁なんです。
ギール: 私ですか!それは嬉しい。
平島: はい。その集大成として、6月29日に各界のトップランナーをお招きして「教育革命フォーラム」を開催します。親子で未来を考える絶好の機会になるはずです。僕一人の力は小さいですが、この活動が、子どもたちの未来を少しでも明るく照らすと信じています。
ギール: 素晴らしいですね。やはり、平島さんのような熱い大人がいることが、子どもたちにとっての希望になります。今日は本当にありがとうございました。
ギールさんとの対談は、教育への熱い思いに満ち溢れていました。 平島が挑戦する「教育革命フォーラム」は、これからの時代を生きる子どもたち、そして私たち大人にとっても、未来を考える重要なきっかけになるはずです。この対談が、皆さんのご家庭で教育について語り合う一助となれば幸いです。
アーカイブ動画はこちら
https://youtube.com/live/xsoTfAgltbg
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