
【発達障害当事者が語る】勉強しない子の課題、親が代わりにやるのはNG?子どもの自立を促す「失敗のススメ」「テストまで1週間なのに、子どもがゲームばかりしていて勉強しない」 「提出物も手付かずで、見かねた私がつい手伝ってしまう」先日、私の元にこんな切実なメール相談が届きました。特に「お子さんに発達障害の特性がある」とのことで、将来を案じ、どうすれば自分でできるようになるのか、深く悩んでいらっしゃる様子が伝わってきました。子どものためを思っての「手伝い」や「先回り」。しかし、その優しさが、かえってお子さんの成長の機会を奪ってしまっているとしたら?今回は、発達障害の当事者でもある私自身の経験も踏まえ、子どもの自立を本当に促すために親ができることについて、お話ししたいと思います。まず知ってほしいこと。発達障害は「病気」ではなく「性質」です本題に入る前に、大前提としてお伝えしたいことがあります。それは、発達障害は病気ではなく、その人の持つ「性質」の一つだということです。私自身もADHDの特性を持っていますが、これは「できない」のではなく、「得意なことと不得意なことの差が、他の人よりはっきりしているだけ」と捉えています。だからこそ、まずはお子さんを一人の人間として対等に扱い、「発達障害だから」という特別なフィルターを外して接してあげてほしいのです。その上で、親との関わり方を見直していきましょう。最高の成長は「質の高い失敗」から生まれるお子さんが課題をやらない。提出物を出さない。それを見て、親御さんが苦しくなり、代わりにやってあげたくなる気持ちは痛いほどわかります。しかし、私は敢えて言います。その手を、ぐっとこらえてください。そして、お子さんに「失敗」させてあげてください。なぜなら、特に私たちのような発達障害の特性を持つ人間は、他の人より2倍も3倍も多く失敗を経験することで、物事を学んでいくからです。課題を出さずに、先生に叱られる。提出物が遅れて、成績が下がる。ゲームに夢中で、テストで痛い目を見る。こうした「失敗」を経験して初めて、「ああ、このやり方は自分にとってコストパフォーマンスが悪いんだな」と、心の底から学ぶことができるのです。私自身、大学を卒業するのに8年かかりました。授業に遅刻したり、提出物を出さなかったり、数えきれないほどの失敗を繰り返し、母にもたくさん心配をかけました。しかし、そのおかげで自分のダメさ加減と徹底的に向き合うことができ、今の自分があります。親が先回りして失敗の機会を奪ってしまうことは、お子さんから最も重要な学びのチャンスを奪うことと同じなのです。できれば、この「質の高い失敗」は、社会に出てからではなく、取り返しのつく学生時代にこそ、たくさん経験させてあげてほしいと願っています。親の役割は「物理的な手伝い」ではなく「心理的なサポート」では、親は何もしなくていいのかというと、決してそうではありません。親には、親にしかできない極めて重要な役割があります。それは、物理的に手伝うのではなく、お子さんの「心の支え」になることです。お子さんは、決して何も考えていないわけではありません。「やらなきゃいけない」と気づいてはいるけれど、「どうすればいいか分からない」だけなのです。そんなとき、親がすべきなのは、できていないことを指摘することではなく、できていることに光を当てることです。「ゲームにすごく集中できるのは、あなたの素晴らしい才能だね」「いつも挨拶だけはしっかりできていて、お母さんは嬉しいよ」「忘れ物は多いけど、人に優しいところは本当に素敵だと思う」どんな些細なことでも構いません。お子さんの良い部分を見つけ、言葉にして伝え続けることで、それが「自分は大丈夫なんだ」という自信の柱になります。この揺るぎない自己肯定感さえあれば、子どもは何度失敗しても、必ず自分の力で立ち上がることができます。人生は「出会い」で変わるお子さんの力を信じ、失敗を恐れずに見守ること。そして、親であるあなた自身も、一人で抱え込まず、自分を大切にし、心に余裕を持つこと。さらに言えば、子どもだけでなく、親であるあなた自身も、多様な価値観を持つ人々と「出会う」ことが、この長い子育ての旅路を支える大きな力になります。私自身、19歳の時に大きな挫折を経験しました。1万枚近くチラシを配った講演会に、たった20人しか集まらなかったのです。悔しくて、イベント後に初めて悔し涙を流しました。あれから十数年。今、こうして多くの方々の力を借りて、来る6月29日に「教育革命フォーラム」という、当時とは比べ物にならないほど大きなイベントに挑戦しようとしています。これは、私にとって過去の自分を超えるためのリベンジでもあります。このフォーラムには、各界の第一線で活躍する、まさに「人生を変える出会い」そのものと言える方々が集結します。講演会の内容が素晴らしいのはもちろんですが、私が本当に届けたいのは、この「出会いの価値」と、会場に渦巻く「エネルギー」です。人生は、誰と出会うかで本当に変わります。 ぜひ、この機会を逃さず、お子さんと、そしてあなた自身の未来を変える「出会い」を、体感しに来てください。▼教育革命フォーラムのお申し込みはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/842146/view▼今後のライブ情報は平島のLINE公式から▼https://line.me/R/ti/p/@498cxqpb