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摂食障害に寄り添った栄養指導を、全国に届けたい!

現在の支援総額

885,000

29%

目標金額は3,000,000円

支援者数

109

募集終了まで残り

21

摂食障害に寄り添った栄養指導を、全国に届けたい!

現在の支援総額

885,000

29%達成

あと 21

目標金額3,000,000

支援者数109

「“食べなきゃ”より、“わかってほしい”が先にあった」

これは、ある摂食障害当事者の体験をもと描いた、ある管理栄養士とのお話です。

このようなすれ違いは、決して珍しくありません。
「わかってほしいけど、うまく伝えられない」そんな思いを抱えたまま、毎日を過ごす患者や家族が、たくさんいます。

そして現場には、「どう関わればいいのか」と悩みながら、患者に向き合う管理栄養士もいます。


本来なら、安心できる栄養指導があれば、苦しみを和らげられるはずなのに──そんな場所が、まだ足りていません。

私たちAllyableは、当事者や家族が 「この人なら、話してみてもいいかも」
──そう思える栄養のプロとの出会いを広げていきます。


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<目次>

①ただの“食べ過ぎ”や“痩せたい願望”ではない摂食障害
②摂食障害の回復に欠かせない、けれど足りない管理栄養士
③重症化しない限り、栄養指導につながらない現状
④「つながり方」から変える、摂食障害支援
⑤具体的な実行内容 Step 1: 育てる
⑥具体的な実行内容 Step 2: つなげる
⑦実行計画
⑧資金使途
⑨一般社団法人Allyable紹介
⑩チーム紹介・応援コメント

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① ただの“食べ過ぎ”や“痩せたい願望”ではない摂食障害

食べることが、こわい。太ることが、許せない。でも気づいたら、衝動的に食べてしまって、止まらない——。
摂食障害は、単なる「行き過ぎたダイエット」「ストレスからのやけ食い」などではありません。
食べることや「痩せていること」と自分の価値が結びつき、生き方そのものを縛ってしまう心の病です。


では「摂食障害」と聞いて、あなたはどんな人を思い浮かべますか?

特別な人? めったに出会わない病気?——いいえ、実はそれは間違いかもしれません。

16〜23歳女性の約17%に、何らかの食行動異常が見られるという調査結果があります。

10人に1人以上。これは、クラスにも、バイト先にも、職場にもいるような数です。

でも多くの人が、自分が病気であることに気づけずに、また「わかってもらえない」と感じて、静かに苦しみ続けています。

摂食障害の回復に欠かせない、けれど足りない管理栄養士

食にかかわる摂食障害。だからこそ、回復の過程には、管理栄養士の存在が欠かせません。
実際に、アメリカやイギリス、オーストラリアといった治療先進国では、摂食障害専門の管理栄養士が治療チームの一員として活躍しています。

しかし日本においては、摂食障害に対応できる管理栄養士はほとんど養成されていません。日本の管理栄養士養成課程では、摂食障害を含む精神疾患について学ぶ機会がほとんどないためです。

摂食障害がどのような病気なのかを学習する機会も殆どなく、対応方法も分からず、さらに経験のある管理栄養士から助言を得ることも難しいまま患者と向き合うことになります。
結果的に、患者にとっては苦しみを分かってもらえない、管理栄養士にとっては上手く対応できない栄養指導の場になり、摂食障害の栄養相談に躊躇する状況を作ってしまうのです。
がんや生活習慣病には、専門知識を持った管理栄養士を養成する仕組みがあります。けれど、摂食障害にはまったくないのです。


③重症化しない限り、栄養指導につながらない現状

患者の目線に立てば、重症化して入院でもしない限り、管理栄養士に出会う機会はほとんどありません。
民間には肥満やダイエット向けの栄養指導サービスもありますが、摂食障害を前提としたサポートは、ほとんど存在しないのが現状です。

本来なら、体調や心に深刻な影響が出る前に、信頼できる誰かとつながることが必要です。
けれど現実には、「もう食べることが怖くて、何も食べられない」「過食衝動に振り回されて仕事や学校にも行けない」「倒れて緊急入院」――そんな切羽詰まった段階になって、やっと管理栄養士に出会うことになります。
しかしそのときには、「こういうふうに食べましょう」という言葉を受け取れる心の余裕は、もう残っていないことが多いのです。本当に必要なのは、もっとずっと手前の段階で、そっと寄り添い、話を聴いてくれる存在なのです。


④「つながり方」から変える、摂食障害支援

摂食障害は、決して珍しい病気ではありません。しかし、必要な支援には、なかなかたどり着けない病気です。
私たちAllyableは、摂食障害に特化した専門的な知識と姿勢をもつ管理栄養士を育成し、その管理栄養士と当事者がスマホひとつでつながれる仕組みをつくります。

学校、職場、自宅、どこにいても。
「どうしていこうか?」と耳を傾け一緒に考えてくれる存在と、必要なときに出会える社会を実現します。

⑤具体的な実行内容 Step 1: 育てる

まずは、摂食障害に対応できる、専門の管理栄養士を養成します。
そのために、兵庫医科大学の摂食障害専門医師・管理栄養士と共同で、より実践的で臨床現場に根ざした「専門管理栄養士養成プログラム」を開発します。
従来の座学だけでなく、AI患者と対話する模擬演習などを通して、リアルな対応力を育みます。

さらに、現場で迷ったときに立ち返れる、栄養指導マニュアルも作成。
誰でも活用できるよう、無料のオープンソースとして全国に公開する予定です。


⑥具体的な実行内容 Step 2: つなげる

次に、養成プログラムを修了した専門管理栄養士と、摂食障害で悩む当事者・家族をオンライン上でつなぐマッチングサービスを開発します。

ただ“つながる”のではなく、「この人となら、安心して話せる」──そう思える関係性の入口をつくることが、私たちのめざすつながりです。


病院に行くのがむずかしいときでも、自宅や職場、学校の保健室など、どこからでもスマホひとつで専門家とつながれる。


そんな一歩を誰もが踏み出せる社会を、このサービスを通じて目指します。

⑦実行計画

本クラウドファンディングが終了してから、2025年内中にマニュアルの開発とプログラムの骨子確定を勧めます。2026年度春頃から第一期専門管理栄養士の養成を開始し、2027年度中に患者・家族に対する栄養指導サービスの本格提供を目指す予定です。

段階的に、でも着実に。現場と当事者に寄り添いながら、未来の仕組みを育てていきます。


⑧資金使途

皆さまからご支援いただいた資金は、摂食障害に対応できる専門の管理栄養士を養成し、誰でもオンラインで安心して相談できる仕組みをつくるために、大切に活用させていただきます。

資金は主に以下の用途に充てられます:

  • ① 専門カリキュラムの設計・講義の収録… 兵庫医科大学と連携し、実践的な教育コンテンツを開発

  • ② AI患者による模擬実践開発… 現場で役立つリアルな演習を可能にする技術開発

  • ③ 支援の質を高めるオンラインツールの開発… 管理栄養士と患者をつなぐコミュニケーション支援

  • ④ 広報や運営体制の整備、参加者募集… 全国の管理栄養士や当事者へのリーチを広げます


⑨社団法人Allyable/代表紹介

Allyable(アライアブル)は「当事者やその家族・パートナーが、摂食障害になっても希望を失わない社会」を実現する非営利団体です。
摂食障害の元当事者と、医師や心理士といった医療専門家、企業や地域における女性活躍推進の専門家など多様な立場のメンバーが参画し、啓蒙活動や治療支援ツールの開発・運営に取り組んでいます。

代表メッセージ

私がこのプロジェクトを立ち上げたのは、かつての自分のように、誰にも相談できずに苦しんでいる人に、「頼ってもいいんだ」と思える選択肢を届けたかったからです。

大学時代、私は摂食障害に苦しみながらも、精神科や心療内科を受診することに強い抵抗感がありました。ようやく勇気を出して訪ねたクリニックでは「摂食障害は、治す気がない人が多いんだけど、あなたもそうでしょ?」と言葉を投げかけられ、扉を閉ざしてしまったこともあります。

でもある日、大学の栄養相談室で出会った管理栄養士さんが、私にこう声をかけてくれました。
「勇気を出してきてくれてありがとう。つらかったね。」その言葉に、涙が止まりませんでした。

「医療の中にも、味方はいるんだ」そう思えたその瞬間から、私の回復は少しずつ動き出したのだと思います。
今回のプロジェクトでは、そんな“味方”となる管理栄養士を育て、必要な人とつなげる仕組みをつくります。それが、いま苦しんでいる誰かの、「一歩踏み出すきっかけ」になることを願っています。


⑩チーム紹介・応援コメント


<参考文献一覧>

*1 ANAD. "Eating Disorder Statistics". ANAD. https://anad.org/eating-disorder-statistic/. 2024/5/11

*2 Nakai Y, et al. Psychiatry Res 219: 151-156, 2014.

図内データ https://www.nationaleatingdisorders.org/statistics/、https://www.singlecare.com/blog/news/eating-disorder-statistics/、https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=daWRhKdTNvsjgjM5、菅原彩子他. 医療機関を受診していない摂食障害患者の支援ニーズ に関する調査研究. 心身医学. 2023, 63巻(3), p. 241-250.



支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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最新の活動報告

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  • 【活動報告】「完治してから夢を見る」じゃなくてもいい。摂食障害と“自立訓練”をめぐるリアルな対話イベントを開催しました!2025年5月17日、イベント『摂食障害と社会資源のリアルな話 〜「自立訓練」ってどんな感じ?〜』を開催しました。摂食障害を含め、精神疾患と共に生きる人は、時に主治医や行政担当者の方から「社会資源の活用」についてお話を受けることがあると思います。けれど実際には「福祉サービスに頼るって、なんだかハードルが高い」「自立訓練って名前は聞いたことあるけど、結局何をするの?」そんな“中身が見えないからこそのぼんやりとした不安”を抱える当事者の方やそのご家族は、少なくありません。「なんとなく良く分からないし、不安だからやめておこう」そう思う前に、実際のところ何をして、どう変わるの?を知る機会になれば…と思い、今回のイベント企画に至りました!今回のイベントでは、摂食障害と共に歩んできた当事者の山本ななさんと、そんな山本さんに支援者として伴走してきた神戸の自立訓練事業所Basic academyの支援員、稲岡加那子さんにお越しいただき、自立訓練という選択肢がどんな風に人生に関わるのか、リアルな声を共有していただきました。自立訓練について主治医から案内されたとき、初めは「納得できない」、「あなたはもう障害者です、と言われているみたいな気がして怒りの感情が大きかった」と語ってくれた山本さん。実際に通い始めた当初は、職員を含め他の人と関わることを避け、一人で黙々と作業をする日々を送っていたようです。とりあえず「行くだけ行く」という感じで、何もせずにぼーっとしているだけの日もあったとか。しかし、徐々にありのままの自分を受け入れてくれるBasic academyの雰囲気や、何気ない雑談やちょっとした会話の中で励まされる経験を積み重ねていくうちに、いつしか「人に頼る」ということを思い出し、大切な居場所になっていった…とお話を聞かせてくださいました。Basic academyを卒業後、現在は同事業所でフルタイムスタッフとして就労している山本さん。当初は偏見を持っていた福祉の世界に、将来は精神保健福祉士としてかかわりたいと、勉強もされているそうです。摂食障害に限らず、様々な対人支援全般について言えることですが、どんな支援プログラムがあるか?以上に、人と人との関わりのなかで、少しずつ「自分の力で生きる」を取り戻すきっかけを自然に作っていくこと。あらためてその大切さを実感できた時間でした。後日、Webメディア たべこわちゃんでも、イベントの内容を対談記事として掲載予定です。おたのしみに!イベント参加者の声(一部抜粋)「完治してから夢を持つのではなく、症状とともに人生を充実させていく」その言葉に、勇気をもらいました。私自身、うつ病や不安障害、摂食障害があります。支援職を目指して学んでいますが、自信が持てない時もあって…。今日のお話を聞いて、自分のペースで夢を追いかけていいと思えました。」「自立訓練は特別なことじゃなく、誰もが使っていい支援なんだ」と感じられました。社会資源に対する印象が大きく変わりました。」「登壇された稲岡さんが、「当事者性と支援者性の葛藤」よりも、「回復のかたちは本当に人それぞれ」と語っていたことが印象に残っています。支援の現場に必要なのは、“多様な道のり”へのまなざしだと感じました。」Allyableでは、こうした「医療と福祉の間」を埋める情報発信や体験共有の場を、今後も続けていきます。「治ってから使う」じゃなく、「治すために使っていい」社会資源を、もっと身近に感じてもらえる機会を作っていきますので、引き続き、応援よろしくお願いいたします!<協力>自立訓練事業所 Basic academy(https://basic-academy.jp/)登壇:稲岡加那子さん・山本ななさん もっと見る

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  1. 2025/05/12 08:05

    CHANGEチームサポーターとして大変お世話になり 始動アルムナイ・J-StarX(シリコンバレー)でもご一緒させていただいた ゆいきパイセン!!! 僕の大学一年の娘も 食に関してはかなり気を遣っていますので 応援させていただきます!!!


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